(群馬県富岡市)

旧官営富岡製糸場
(現片倉工業株式会社富岡工場)

住所:群馬県富岡市富岡1番地(〒370-2316)

案 内:粗製濫造した粗悪品の海外輸出によって、国際市場ですっかり信用をなくしてしまった日本の生糸を根本的に改良して、イメージアップを図るためと、廃藩置県によって地位を失った旧士族の授産対策のため、政府は模範的な洋式製糸工場を国内に建設することを決めました。具体的計画案を練っていた伊藤博文、渋沢栄一は、フランス人のポール・ブリュナ(Paul Brunat) を雇い入れ、計画書の作成、適地の探索、建設から製糸の指導までの全てをやらせることにしました。各地を調査したブリュナは、明治3年10月7日富岡に洋式の模範製糸工場を建設することを決めました。明治5年10月4日、巨額の費用を かけて建設された工場のメインの建物は、東西に向き合う一対の“繭置所”(大倉庫)とそれをつなぐ繰糸棟からなっています。上の写真は東繭置場で、この裏側に西繭置場があります。
 この官営富岡製糸場は明治26年払い下げになり、三井−原を経て、昭和14年片倉工業株式会社に移り、昭和62年に現役工場としての役目を終え、115年の歴史に幕を閉じるまで、主力工場として活躍しました。
 現在は、貴重な歴史的建造物ということで保存されている富岡工場ですが、通常の会社の営業日・営業時間以外は見学できませんし、建物の内部に入ることはできません。


東西の繭置場をつなぐように建てられている繰糸棟


東西の繭置場に挟まれた中庭

その他の情報:(Tel 0274-62-2151)
 官営富岡製糸場建設を巡る歴史が物語風に書かれて出版されています。赤煉瓦物語をつくる会(今井清二郎代表)編著、今井幹夫監修、斎田朋雄著『赤煉瓦物語』、あさを社(1986)がそれです。


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