(群馬県)

前橋市蚕糸記念館

(県指定重要文化財

住所:前橋市敷島町262番地(敷島公園バラ園内)(〒371-0036)

開館時間/休館日:9:00〜16:00/4月から11月の土・日・祝日のみ開館(但し、4月下旬〜6月上旬は、火曜日を除き開館)

入場料:無料

案 内:前橋市蚕糸記念館は、明治44年12月22日に前橋市岩神町(現、昭和町3丁目)に、国立原蚕種製造所前橋支所の本館(事務棟)として建てられたものを、前橋市が「糸の町」前橋のシンボルとして後生に遺すため、昭和56年、国から払い下げを受け、敷島公園バラ園内に移築し保存しているものです。玄関のエンタシス状の柱、レンガ積みの基礎、上下開閉式の窓、出入口のドアの低い位置の取っ手、避雷針の設置、高い天井、大壁造、横箱目地板張、などの特長をもつ、明治末期の代表的な洋風木造建築物であり、昭和56年7月10日に群馬県の指定重要文化財(記号番号 県重152号)に指定されています。館内には、養蚕・製糸に関する用具・器械等が展示されています。設立のいきさつを示す当時の資料、上州のシルクロードのパネル等も展示されており興味深いものがあります。

その他の情報:問い合わせ先 前橋市教育委員会文化財保護課(Tel: 0272-231-9875)

「前橋の製糸業の歩み」(前橋市蚕糸記念館のリーフレットより引用):“前橋は、江戸時代より繭・生糸の集散地であり、製糸の町として発展してきました。特に明治3年(1870)に前橋藩士深沢雄象、速水堅曹を中心として創設された前橋藩営器械製糸所(イタリア製、木製6人取、動力水車)は細ヶ沢(住吉町1丁目)の武蔵屋伴七宅で操業を開始しました。これが日本における器械製糸の始めであり、官営富岡製糸場(明治5年)に先立つこと2年6ヶ月前のことでした。その後、前橋の製糸業は大正期、昭和初期の隆盛を経て、第二次大戦まで日本の製糸の中心としての地位を保ち、今日の前橋市発展の礎となりました”


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