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イネゲノム塩基配列完全解読を達成- 食料問題解決のためのロゼッタストーン解読、農林水産大臣へ報告 -我が国を中心とする国際イネゲノム配列解読コンソーシアム(IRGSP,10の国と地域で構成)では、平成14年に重要部分の配列解読を完了し、小泉総理大臣が解読完了宣言を世界に向けて行ったところです。この時点では、まだ技術的に解読困難な領域が残されていたため、IRGSPではさらに解析を進め、この度ついに完全解読を達成しました。 これによって、イネゲノムは12本の染色体合計で3億9千万塩基対により構成されていることが明らかにされました。我が国は、このうち最多の6本の解読を担当し、その解読塩基量は全体の55%に当たります。得られた塩基配列中に存在する遺伝子数は約4万個と推定され、これらの構成や分布状況からイネのゲノム構造の特徴が明らかにされました。 この成果は、世界の主食料であるイネの育種技術に正確な遺伝情報を導入するという変革をもたらすだけでなく、コムギやトウモロコシといった穀類ゲノムの解析にも欠かせない情報となります。今回の成果は、世界の食料問題の解決のためのロゼッタストーンとして、今後永く農林水産分野における基礎・応用面で広く利用されることは間違いないと期待しています。 完全解読達成のニュースは、我が国の解読チーム(RGP)によって島村農林水産大臣に下記の通り報告されます。
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