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研究成果の紹介
生物研
平成27年1月26日
独立行政法人 農業生物資源研究所

全てのナシ品種を結実させる花粉を作るニホンナシ系統を作出

〜人工受粉が要らない品種・全てのナシ品種に使える受粉専用品種の 育成が可能に〜


ニホンナシは、自家不和合性という性質を持っていることから、栽培で人工受粉作業を行う労力がかかるため、自分自身の花粉でも結実する自家和合性品種が求められています。そこで、農研機構は独立行政法人農業生物資源研究所と協力して、花粉の機能に突然変異を起こした自家和合性のニホンナシ(415-1系統)を育成することに成功しました。

415-1系統は、全てのナシ品種を結実させる花粉を作ることができます。

花粉が自家和合性を示す原因は、自家不和合性を制御するS遺伝子の数が、通常の2個から3個に増えたためであることを明らかにしました。

415-1系統を交雑に用いると、自家和合性品種や受粉専用花粉を生産するための専用品種を育成することができます。

農業・食品産業技術総合研究機構のプレスリリース


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