トップページ > プレスリリースリスト > 哺乳類において雌の生殖制御中枢の活動を促進するフェロモンを同定

研究成果の紹介
生物研
平成26年2月28日
独立行政法人 農業生物資源研究所

哺乳類において雌の生殖制御中枢の活動を促進するフェロモンを同定


農業生物資源研究所(生物研)の動物生産生理機能研究ユニットは、東京大学大学院農学生命科学研究科応用動物科学専攻の森裕司教授と武内ゆかり准教授を中心とする研究グループと共同で、ヤギの雄が出す雄効果フェロモンとして、「4-ethyloctanal」という新規化合物を同定しました。このフェロモンを雌ヤギに嗅がせると、発情・排卵の出発点となる脳の生殖制御中枢の活動が促進されます。雌の生殖制御中枢を刺激するフェロモンの同定は、哺乳類では本成果が初めてです。

本成果は、フェロモンを用いた家畜の繁殖制御方法の開発などへの展開が期待されます。

東京大学のプレスリリース


【発表論文】
Ken Murata, Shigeyuki Tamogami, Masamichi Itou, Yasutaka Ohkubo, Yoshihiro Wakabayashi, Hidenori Watanabe, Hiroaki Okamura, Yukari Takeuchi, Yuji Mori Identification of an Olfactory Signal Molecule that Activates the Central Regulator of Reproduction in Goats(2014) doi:10.1016/j.cub.2014.01.073

【掲載新聞】3月3日(月曜日):日刊工業新聞

↑PAGE TOP