研究成果の紹介
生物研
平成25年9月25日
独立行政法人 農業生物資源研究所

「イネの高温耐性に関わる遺伝領域を解明」

- その利用した新規のDNAマーカーを開発 -

農業生物資源研究所(生物研)のイネゲノム育種研究ユニットは、福井県農業試験場ポストコシヒカリ開発部を中心とする研究グループと共同で、イネ品種「ハナエチゼン」において背白粒の発生を低下させる遺伝領域を明らかにしました。さらに、この遺伝子領域の近傍にあるDNAマーカーを見出しました。

一般にイネは登熟期に高温に遭遇すると、玄米が白く濁る白未熟粒が多くなり品質が低下します。

本研究で得られたDNAマーカーを用いることで、地球温暖化による一層の気温上昇にも対応できる、より強い高温耐性イネを育成できると期待されます。

【発表論文】

Asako Kobayashi, Junya Sonoda, Kazuhiko Sugimoto, Motohiko Kondo, Norio Iwasawa, Takeshi Hayashi, Katsura Tomita, Masahiro Yano and Toyohiro Shimizu
Detection and verification of QTLs associated with heat-induced quality decline of rice (Oryza sativa L.) using recombinant inbred lines and near-isogenic lines (2013)
Breeding Sciens 63:339-346


【テレビ放送】 9月17日:NHK福井「ニュースザウルスふくい」
【掲載新聞】 9月18日:日刊県民福井

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