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プレスリリース
平成22年4月22日
独立行政法人 農業生物資源研究所
プライムテック 株式会社
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所

世界最高齢の体細胞クローン豚「ゼナ」
約10年で寿命を終える

- 体細胞クローン動物が必ずしも早死にではないことを示す -


ポイント
  • 2000年に世界2例目、日本で初めて誕生した体細胞クローン豚「ゼナ」が、9年8か月の生存期間を記録しました。
  • 生後死亡の多い時期を無事経過した体細胞クローン動物は、必ずしも早く死ぬわけではないことを示しました。

概要                                                                                             

(独)農業生物資源研究所とプライムテック(株)、(独)農業・食品産業技術総合研究機構(以下、「農研機構」という)畜産草地研究所は、世界で2例目、日本で初めて誕生した体細胞クローン豚「ゼナ」(雌、品種:梅山豚(メイシャントン))を飼育してきました。「ゼナ」は、2000年7月2日に誕生し、順調に発育して14頭の正常子豚を出産し、正常な繁殖能力を示した後、これまで正常に生存してきましたが、3月18日に9年8か月の生存期間を記録し寿命を終えました。体細胞クローン動物の寿命については、世界初の体細胞クローン羊「ドリー」が6年7か月で死亡したことから、短命ではないかとの議論がありますが、「ゼナ」が約10年間、正常に発育・生存したことから、体細胞クローン技術により誕生した動物が必ずしも早く死ぬわけではないことが示されました。

予算: 運営費交付金

参考資料 [PDF:309キロバイト]


問い合わせ先など                                                                             

研究代表者:(独)農業生物資源研究所 理事長 石毛 光雄
研究推進責任者: (独)農業生物資源研究所 
遺伝子組換え家畜研究センター長 木谷  裕
研究担当者: (独)農業生物資源研究所 
     遺伝子組換え家畜研究センター 上級研究員 大西  彰
電話番号:029-838-8635
プライムテック(株)代表取締役 三松  淳
(独)農研機構 畜産草地研究所 業務第2科長 村上  斉
広報担当者:(独)農業生物資源研究所 広報室長川崎建次郎
電話番号:029-838-8469


 【掲載新聞】 4月23日金曜日:読売新聞、毎日新聞、産経新聞、茨城新聞、日本農業新聞、5月4日火曜日:朝日新聞、5月14日金曜日:科学新聞、(関連情報:日本経済新聞 平成22年10月17日日曜日、第15面)

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