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プレスリリース  参考資料(背景、研究内容1、2、3)、用語説明、研究担当者

2.CYCLOPSの役割

根粒菌や菌根菌からのシグナルを認識した植物細胞は、結果的に共生遺伝子を発現することで共生を成立させます(図2)。この過程において、Cyclops遺伝子から作られたCYCLOPSがCCaMKによってリン酸化され、下流のタンパク質の機能を調節することで、共生遺伝子の発現を制御していることが推定されました。さらに、Cyclops遺伝子はイネと菌根菌の共生にも関与しており、この遺伝子の機能は植物に広く保存されていると推測されました。

図2
図2 CYCLOPSの役割
3.今後の展開

根粒菌および菌根菌と植物との共生によって、植物は窒素やリンなどを獲得します。これら共生の効率を高めることで、作物をより少ない肥料で生育させることができます。今回の発見は共生を利用した環境低負荷型農業の実現に貢献する画期的なものといえます。

用語説明
根粒菌:マメ科の根にできるこぶ状の組織を根粒という。土壌細菌である根粒菌はマメ科植物の根に感染してこぶ状の組織である根粒を形成し、大気中の分子状窒素をアンモニアに還元する。これを共生窒素固定という。
菌根菌:植物の根と糸状菌が共生的関係にある時、根と糸状菌をあわせたものを菌根という。菌根菌は土壌から養水分を吸収して植物に供給し、代りに炭素化合物などを植物からもらって共存している。やせた土壌でのリン酸吸収には菌根の役割が高い。
共生:異種の生物が互いに密接な結びつきを保ちながらいっしょに生活している状態。


研究担当者
矢野幸司、林誠(大阪大学、ミュンヘン大学、農業生物資源研究所)、吉田聡子、Judith Mueller、Sylvia Singh、Martin Parniske(ミュンヘン大学)、馬場真里、今泉(安楽)温子(農業生物資源研究所)、佐藤修正、浅水恵理香、田畑哲之(かずさDNA研究所)その他8名

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