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プレスリリース  参考資料(背景、詳細、今後の展開図1、図2、表1

 玄米
Kasalath
(インディカイネ)
籾の写真玄米の写真
SL22
NIL(qSW5)
日本晴
(ジャポニカイネ)
図1 コメ粒の幅に対するqSW5遺伝子の作用
Kasalath(インディカイネ)と日本晴(ジャポニカイネ)は親品種で、遺伝子解析によるとKasalathのコメが細いことの約40%qSW5遺伝子の作用。qSW5遺伝子はKasalathで機能していて、日本晴では、機能していない。日本晴に機能するKasalath型のqSW5を導入したのがSL22やNIL(qSW5)という系統で、コメ幅が細くなっている。

図2 栽培化遺伝子の変化からみたイネの栽培化
3つの栽培化遺伝子(qSW5, qSH1,Wx)が米の幅、穂からのでこぼれ易さ、米のモチモチ感を決定している。赤い矢印は、3つの栽培化遺伝子の変化から推定されるイネの栽培化の流れを示す。
表1 圃場での収量性試験
形質*日本晴NIL(qSW5-Nip)**NIL(qSW5-Kas)**
100粒重(g)2.19(100%)-1.94(89%)
乾燥地上重(kg)2.042.34(100%)2.18(93%)
総籾重(kg)1.711.78(100%)1.56(87%)
総玄米重(kg)1.381.44(100%)1.24(86%)
*富山で2004に圃場栽培 40個体(25cmx25cm間隔)
**日本晴の遺伝背景でqSW5遺伝子領域が日本晴とカサラス型(機能型)にすると収量が落ちる。

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