ダイズゲノム研究


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ダイズは日本人の食生活に欠かせない作物です。和食特有の味付けに必要な味噌や醤油などの、あるいは豆腐や納豆およびそれらの関連食材の原料として古来用いられています。その他、ダイズは食用油の原料としても使われます。しかし、近年わが国におけるダイズ生産量は食品としての全消費量の23%に過ぎず、食用油は100%を輸入ダイズに依存しています。一方、中国でのダイズ食用の以前は「畑のお肉」と呼ばれていたダイズですが、最近は、ほとんどが水田転換畑で栽培されています。日本国内では一年間に消費されるダイズは約400万トン。ダイズの国内生産量は約20万トンですので、大半を輸入に頼っています。

国産ダイズ品種は品質には定評がありますが、収量性や安定性の向上が求められています。ところが、ダイズの生産性に関わる遺伝子についてはほとんどわかっていません。そこで、ダイズゲノム解析研究では、国産ダイズのゲノム解読を行って得られた情報をを用いることで、開花登熟や草型、耐湿性など、生産性に関わる特性に注目し、それらを制御する遺伝子を同定し、高品質はそのままに安定多収を実現する品種の開発を加速します。